美原の商店街では、美味いあさりしぐれ煮に出会いました。

第3日目 2007年10月13日

平均気温19.5℃ 最高気温21.8℃ 最低気温18.2℃ 平均湿度46% 風速3.5m/s 降水量0.0mm 日照時間2.0時間
気象庁電子閲覧室より引用


三日目は大森海岸駅から川崎駅までの7kmを4時間半で歩きます。普通の街道ウォーカー
でしたら1時間半もあれば歩ける距離ですが、ボクたちはなかなか進みません。
公園があればブランコに乗るし、池があれば魚や亀を見つけ大騒ぎ。また、美原商店街は、
美味いものが多くパパたちも寄ってはお店の方とおしゃべり、これはウォーキングでは
なくお散歩なんです。


今日も川崎の駐車場に車を置いて、京浜急行で大森海岸駅までやってきました。
駅前の公園には今日は誰もいないのでボクたちの貸切状態です。5月に来たときは
怖くて滑り台ができなかったsabuも今日は絶好調で滑っていたよ。10分くらい遊んで
今日も元気に出発です。いきなりパパとママはマンションの前でストップ、なにやら
賃貸マンションの値段を見て、これは安いと感心していたよ。駅から3分で1DKが
月10,7000円は高いのか安いのかボクには分かりませんでした。
10時28分


最初は国道の右側を歩きましょう。歩道も広くてsabuが走り回っても安心だよ。
マンションの脇にはこんな素敵な
笹の小径があって、まるで山の中のようです。
10時30分


今日、最初の訪問地は駅から250mの磐井神社です。この神社は貞観元年(859)武蔵野国の
八幡社の総社に定めたれたとっても古い神社なんだ。859年は平安時代で、ボクと年が変わらない
清和天皇が前の年に即位したんだって、外国ではロシア国家が3年後に始まる、そんな昔さ。
この神社の狛犬は3匹つづ
子供の狛犬がじゃれていて、顔は怖いけど楽しそうな狛犬だよ。
入ると右側に大きな
イチョウの木があって、品川寺のイチョウと同じに幹が垂れ下がっていました。
10時31分


境内の右奥には石や石碑が並んだ場所がありました。大きな石碑には
皇太子殿下御野立乃紀念碑って書いてあります。その左には鳥石碑などが
ごろごろとあるけど、説明によると本物の
鈴石と鳥石は神社の中にしまわれて
観ることはできないんだって。鈴石というのは延暦年間に武蔵野国の国司が
奉納した神功皇后ゆかりの石で、これを叩くと鈴の音がするんだって。
それでこの辺りを鈴が森と呼ぶようになったんだ。鳥石は鳥の模様が浮き出た石で
江戸時代の書家が寄贈したんだよ。昔は弁天池の周りにあったんだけど
この場所へ移したんだって。弁天池は神社の左側にあって小さな橋を渡ると
弁天島だよ。そこには
笠島弁天さまが祀られているんだけど、これは
万葉集にある歌に出てくると言われています。しかしボクたちが楽しんでいるのは
弁天池にいるミシシッピ赤耳ガメだよ。大きいのがたくさんいるけど誰が捨てたんだろう。

草陰の 荒藺の崎の笠島を 見つつか君が 山路越ゆらむ

宮城県名取市には愛島笠島という地名があり、こちらの方がこの歌の舞台の
ような気がします。この歌は万葉集では悲別歌に分類され作者不詳となっていますが
この笠島が歌人藤原実方朝臣の没地として有名なので、関係があるのではないでしょうか。

10時40分


磐井神社の隣は
ロイヤルホストと言うファミレスです。もうお腹がすいたのか
sabuはお店の前で座り込んで動きません。ボクも早く行こうと励ましました。
このお店の前に
横断歩道橋があるので、これを渡って今度は国道の左側を行きましょう。


平和島口の交差点角にあるお店は100年の歴史を持つ老舗天仲だよ。ここは昔、目の前が
江戸湾で、そこで採れた穴子、キス、シャコなんかをごま油でカラッと揚げ評判になったんだ。
お昼ごはんにはまだ早いけど、あんまりいい臭いがするので入りたくなっちゃった。
でも、パパとママは、今度二人だけで来るから今日はだめだって。ボクたちそんなに騒ぐ
かなぁ。隣のマンションでは女の子がブランコに乗って遊んでいました。でもこうして見ると
面白いでしょう。
10時44分


平和島口の交差点も横断歩道橋で渡って、100m行くとこの写真の場所に着きます。
ここで左側の細い道へと入って行くのが旧東海道で、ここは950m続く
美原通りだよ。
昔は海苔の産地として栄えた街で、いまでもたくさんの海苔問屋や販売店があるんだ。
もう5kmも行かないと本当の東京湾にたどり着けないけど、昔はすぐそこまで
海がきていたんだね。その頃の街道を歩いてみたかったとボクは思いました。
10時46分


美原は、本当は三原と言うんだ。昔の地名が南原、中原、北原だったから合わせて三原って
呼んでいて、それが美原になったんだよ。付近の小学校は大森東小学校っていうんだけど
高校は美原高校だよ。三原より美原のがかっこいいから美原にしたんだろうね。
商店街に入ると左に
海苔卸川島屋があり、その前に旧東海道の石柱があって、絵の描かれた
タイルが有ったよ。ここのタイルは「
海辺海苔取り」と言うタイルで、木の小舟で海苔を取る
様子が描かれていました。どんどん歩いてゆくとそのほかにもたくさんタイルが出てきて
麦わら細工のかえるやたぬきがとっても面白かったので、売っているお店を探したけど、ないね!
10時48分



海苔屋さんのそばには、美原不動尊(左)と馬頭観世音菩薩堂(右)が有ったよ。
よく手入れされていてとっても綺麗だったよ。街の人たちは、神様たちを
大切にしているんだなぁと感心して先へ進みました。
10時50分


また和菓子屋さんが出てきました。今度はパパが「
のり大福って何だ?」って叫んだので
みんなで入ってみました。おばちゃんに聞いたら、この辺は昔海苔の産地で海苔を作る
家がたくさんあったんだって、その海苔をお餅に入れたら美味しかったので昔からのり大福を
売っているんだって。ボクたちも一人一つ買って食べてみました。磯の香りがほんのりして
とっても美味しかったとパパも言ってました。磯の香りってどんな香りかボクには
良く分かりませんでした。このお店は和菓子洋菓子手作りの店
大黒屋って言うんだよ。
街道を歩いているみんなも、お店見つけたら、のり大福食べてみてね。1つ120円だよ。
10時55分


大黒屋さんの向かいにある路地を海側へ入ると小さな公園があるよ。パパは一服、
ボクたちはブランコ、ママはトイレ、みんな歩くのを休んでのんびりしました。
11時00分~11時10分


美原商店街の真ん中にある大きな道路は環七です。自転車に乗った女の子が
ボクたちのことを見て、あの子達見たことないけど何やっているんだろうって顔を
していたよ。ボクは目を合わさないように知らん振りしていました。
環七を渡る手前の右側にはちょっと雰囲気の違うお店があってパパに聞いたら
「これは珍しい、このお店は
刺青を彫ってくれるお店なんだ」と教えてくれました。
刺青ってボク知ってるよ。いつも夏になると行く伊豆の白浜で、背中に竜の絵が
描いてあるお兄さんと、肩にバラの花があったお姉さんを見たことあります。
でも、その描き方を聞いたら痛そうで怖くなりました。
11時11分


環七を渡ったら、いい匂いがしてきました。匂いの出ているところは
つなしま食品という
佃煮屋さんです。ここは江戸前の海辺なので、ここはひとつ
あさりのしぐれ煮
参りましょうとパパは早速お店に入って400円で100g買ってきました。
ちゃっかり箸ももらってきたので、みんなで食べてみました。とっても美味しかったよ。
ママはご飯が欲しくなったと騒いでいました。
11時17分


内山橋で内山川を渡ります。川があると、ボクたちは魚や亀がいないかチェックします。
たいていコイなんかいるんだけど、この川は工事をやっていたので何もいなかったよ。
川のそばには
美原通りの説明板が有ります。そこには昭和2年に国道が開通して
旧東海道は無くなってしまったけど、この美原通りは
昔のままの道幅で残ったんだって。
11時27分


橋を渡った左側に
石碑がありました。ここを左に入る小径は羽田道と言うんだ。
鶴屋南北という江戸時代の人が作った歌舞伎の、浮世塚比翼稲妻に出てくる
有名な旅籠の駿河屋があったので
するがや通りとも呼ばれているんだよ。
その先でもう美原通りはお終い。頭の上に立体交差の道路が見えたら
国道へ出ます。
11時32分


国道へ出ると、大森警察署前で国道は二つに分かれて南へと進むんだ。
左へ進む国道は131号線で産業道路となって大師橋を経て横浜駅へ向かいます。
ボクたちが進むのは右へ行く国道15号、
第一京浜だよ間違えないでね。
だからここで国道を一気に渡って第一京浜の右側を進むことにしました。
ちなみに第二京浜国道は国道1号線で多摩川大橋を渡って横浜へ向かいます。
第三京浜は、ず~っと多摩川の上流で環八から高速道路になって保土ヶ谷まで
行きます。第四京浜はありません。京浜急行の
大森町駅の先にあった
セブンイレブンで飲み物を買って休憩しました。ちょろちょろしていたらパパに叱られた。
11時40分


大森町駅から400mほど行くと右側に貴菅神社がありました。この神社の裏には
延命地蔵尊があります。sabuは得意のお地蔵さんのまねをしています。
11時51分


延命地蔵堂の中には閻魔大王さまが怖い顔して立っていますが、赤いよだれかけが
とっても可愛くて笑ってしまいました。その地蔵堂の裏には金子会館というホールがあって
そこの倉庫が開いていて中に大きな
可愛いお地蔵さんが眠っていました。
11時55分


パパが中々来ないから振り返ってビックリ、小柳商事という建物の裏側は壁いっぱいに
ピカソの絵のようなアートがありました。梅屋敷の駅を過ぎると大田区体育館前の
交差点で、道の向かい側に三角の屋根をした大きな体育館が現れました。
12時06分

表紙のページへ 前のページへ 次のページへ このページの地図へ