ドアに手をはさみ大泣きのさぶでした。


中山道では、転んでホッペに穴が開き、スプーンを割って目を痛め、
今度はドアに手をはさんでしまった
佐武は、街道歩きで怪我が絶えないボクです。もうこれでおしまい!



海辺をばなどしな川といふやらん さればさみづのあるにまかせて

みんな~弥次さん喜多さん知ってる。東海道中膝栗毛も漫画になったからボクでも
読めるんだ。とっても可笑しいから東海道を歩くお友達は読んだ方が楽しいよ。
その弥次さんが、ここ
鮫洲にやってきたときに詠んだ歌が上の句だよ。
北品川では、海のそばなのに何故東海寺っていうんだと将軍が謎をかけたけど
ここでは弥次さんが海辺なのに何故しな川なんだと謎をかけるよ。
その心は、さみず(真水)を鮫洲にかけたんだ。江戸時代の人ってみんな落語家
見たいに、こんな問答していたんだろうね。大阪行ったらおばちゃんたちが
ボケと突っ込みに分かれ会話を楽しんでいたけど、今の江戸の人はこれを忘れているね。
11時59分

鮫洲商店街のアーチをくぐったところで正午になったのでお昼ご飯を食べることにしたよ。
丁度目の前に
めん処ちどりというお蕎麦屋さんがあったので入ってみました。
ところが格子戸に手を付いていた佐武の存在に気がつかなかったママが引き戸を開けたから
大変です。戸と戸袋の間に佐武の小さな指が挟まれてしまいました。
お店の中で大声で泣く佐武にママも困っています。弥次喜多に負けない珍道中です。
12時00分~12時27分


鮫洲駅の隣には鮫洲八幡神社があります。ここは古くから漁師さんの街で、昔は
御林町と呼ばれ、目の前の海岸は
御林浦といわれていたんだよ。ここで採れた魚は
将軍様に献上する魚で
御菜肴八ヶ浦(本芝・芝金浦・品川浦・御林浦・羽田・生麦・
神奈川・新宿)の一つに数えられていました。江戸湾には当時44の浦があったの、
ここは良い魚が採れたんだね。ボクは中国料理店の写真を撮っています。
パパがメニューなんか撮ってどうするんだい?といいましたが、
メニューじゃなくて上に載った
ドラゴンを撮っているんだい。
12時36分


しばらく行くと右手に鮫浜小学校があったんだけど、街道沿いではないため
気がつかないで通り過ぎてしまいました。その隣には
嶺雲禅寺というお寺があります。
暑くなってきて途中のコンビニで休んだからもうこんな時間になってしまいました。
12時56分


嶺雲禅寺の前には吉田屋というお蕎麦屋さんがありました。このお店は安政三年(1856)には
さっきの八幡神社の灯篭に名前が刻まれていたという古くからのお蕎麦屋さんです。
このお店のホームページには大正時代のお店の様子が描かれた絵があるので見てね。
目の前はすぐ海になっていて、江戸時代の旅人がどんな風景の中を歩いていたか分かるよ。
お店はとても混んでいたけど、さっきお蕎麦を食べてしまったボクたちは残念ながら
このお店のお蕎麦を食べることができませんでした。
12時57分


立会川駅手前に仲町稲荷神社があります。神社は小さいけどその境内の松が
とっても面白い形をしているので見に行きました。どうしたらこんな形になるんだろう。
13時05分


立会川には濱川橋が架かって街道はこの橋を渡って進みます。この橋は別名を
涙橋と言うんだよ。それはこの先にある品川お仕置場(鈴が森刑場)へ通じる橋で
鞍のない馬に乗せられた罪人を家族がこの橋で密かに見送ったからなんだ。
とっても悲しい歴史のある橋だね。パパが教えてくれた涙橋の由来は全然違います。
立会川駅から大井競馬場へ行くにはこの橋を渡って行くのだけど、行きは当たり馬券を
を夢見て通る橋も、帰りにはお金をみんな使い果たし、しょんぼり渡る涙橋なんだって。
競馬場から駅までの道をオケラ街道といって、ものすごく安く飲める露店がたくさんあって
パパが1986年12月9日に、日本橋からここまで走った時も、そんな店で飲んだんだって。
13時08分


涙橋の脇には、後ろを高いマンションに囲まれた天祖神社が有ります。
ボクたちは神社があると必ずお賽銭をあげてお参りするんだ。
この神社でも※今日もおもちゃ屋さんが見つかりますようにってお祈りしました。
本殿の横には小さな絵馬がたくさんありました。読んでみると学校に合格しますように
とか健康で幸せでありますようにとかがあるけど、一番多かったのは
初宮参りの絵馬でした。
初宮って何?
赤ちゃんが産まれる前に神様のところへ行って無事元気な赤ちゃんが
生まれますようにってお願いするんだ。そして無事に赤ちゃんが産まれたら、今度は
無事生まれてありがとうございましたって神様にお礼に行くんだよ。それが初宮で
男の子だったら生まれて32日目、女の子だったら33日目に赤ちゃんを連れて神社へ
お礼に来るんだ。ボクたちも近所の神社へお参りしたんだよ。

ふ~ん、赤ちゃんが産まれるとみんな神様にお礼を言いに来るんだ。

※中山道からのお約束は、街道沿いでおもちゃ屋さんを見つけたら1つ買って良いというルールです。
13時14分


自転車の後ろで後ろ向きに座って寝てしまったお友達発見。あの子も初宮参り行ったのかなぁ。
マンションの隣、駐車場の二階にあるのは
濱川神社、とってもおしゃれな神社だね。
街に人通りが少なくなってきて、緑も増えてきたらしながわ区民公園です。
13時28分


大きなしながわ区民公園の、ここが中央の入り口だよ。真っ直ぐ進むとクジラの噴水。
左には野球場、テニスコート、プールがあって、右へ行くと子供の遊び場キャンプ場
大きな池、そしてしながわ水族館があります。この入口にはベンチと木陰がたくさんあり
綺麗なトイレもあるから旅人の休憩所にはもってこいだね。佐武はさっきからたくさんいる
鳩を追いかけてはしゃいでいます。ボクは鳩の写真を撮っているけど早くてうまく撮れません。
13時38分

街道右手に見えてきました しながわ百景のひとつです 恐ろしい首洗い井戸

 
              
都旧跡 鈴ヶ森遺跡

  所在 品川区南大井二丁目五番地六号 大経寺内
   指定 昭和二十九年十一月三日


  寛政十一年(1799)の大井村「村方明細書上」の写によると、慶安四年(1651)に開設
 された御仕置場で、東海道に面しており、規模は元禄八年(1695)に実施された検地で
 は、間口四十間(74メートル)、奥行九間(16.2メートル)であったという。
  歌舞伎の舞台でおなじみのひげ題目を刻んだ石碑は、元禄六年(1693)池上本門寺
 日顗の記した題目供養碑で、処刑者の供養のために建てられたものである。
大経寺境内には、火あぶりや、はりつけに使用したという岩石が残っている。
  ここで処刑された者のうち、丸橋忠弥、天一坊、白井権八、八百屋お七、白木屋
お駒などは演劇などによってよく知られている。
  江戸刑制史上、小塚原とともに重要な遺跡である。
 
  昭和四十四年十一月一日 建設
                                 東京都教育委員会


ここで処刑されたなんて聞くととっても怖くて早く進みたかったけど、パパは熱心に
写真を撮ってます。そんなに写真撮るとお化けが写っちゃうよってボクは思いました。


ではパパがそんなお化けたちのお話をしましょう。
丸橋忠弥 :これから行く由比の正雪と共に幕府の転覆計画を練り、それを借金取りに
        しゃべってしまい幕府に露呈し処刑される。
天一坊   :南品川で浪人たちを集めたため不審に思った幕府に獄門となる。
白井権八  :実は中山道の熊谷で登場した人物。そう権八地蔵の主人公なのです。
        白井は歌舞伎の中での名前、本名は平井権八という鳥取藩士、主人が
        飼い犬のことで本庄助太夫に恥をかかされたのを怒り助太夫を斬って
        江戸に出奔しました。ある日上州の絹商人弥市の金に目をつけ、熊谷
        土手まで追いかけ殺したのが、あの権八地蔵のところ、その後辻斬りな
        どで、何人もの人を斬り指名手配に、改心して虚無僧になり鳥取に戻る
        のですが、既に両親はなく江戸に戻って自首し、ここ鈴が森で磔になる。
八百屋お七:火事の日に好きな人とめぐり合った16歳のお七は、再び逢いたくなり
        放火をしてつかまる。


磔台火炙台の本物が残っていてとてもリアルで怖くなったよ。
もう刑場はいいから早く先に進もうよパパ。
13時45分~51分


鈴が森刑場のすぐ先は、旧道と国道の合流点、その真ん中に白バイのお巡りさん
二人立って道路を見張っていました。あまりかっこいいので、ボクも望遠にしてとったよ。
ここからは再び国道歩きになるんだけど、今日のゴールの大森海岸駅は右側にあるので
ここで歩道橋を渡って京浜急行が高架を走っている国道の右を行くことにしました。
13時53分


  
   ここで今日撮ったボクたちのコレクションを紹介します。
 日本橋で佐武が撮っていたのはこのマーク、東京都の
 マークだよ。そういえば橋の欄干に乗った獅子が持っ
 ていたのはこのマークのモニュメントで、佐武はすっご
 く興味を持ったんだ。それでこのマークを見つけるたび
 に写真を撮りまくっていたんだよ。ボクも探すのが面白
 くて佐武と一緒にマークを見つけては撮りました。本当
 はもっともっといっぱい撮ったんだけどパパがくたびれち
 ゃったのでこの程度をみんなに見せます。
  子供たちのカメラをパソコンに移して驚きました。本当
 にたくさんのマークがメモリーの中から出てきました。
 マンホールに付いてたもの、水道栓に付いていたものと、
 いったい何枚撮ったのでしょう。ボクたちの好奇心の強さ
 に驚くパパでした。



駅が近づくと
しながわ水族館の入口が見えました。ここは昔、車で行ったことがあるけど
ボクたちは小さかったので覚えていません。水族館大好きなボクたちがこの看板を見つけたら
絶対行こうと言い出すので、パパは看板が見えない道路の反対側を進んだのです。ずるい!
13時56分


今日のゴールは京浜急行の
大森海岸駅です。そこから川崎まで行って駐車場に
停めた車で家に帰ります。駅のそばには公園があって、水族館を隠していたパパは
申し訳なく思ったのか、その公園でたっぷり遊ばせてくれたよ。
14時05分

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