猿が出る峠の集落は、子供達の歓声が

番場の町を出ると、右は田圃、左は名神高速という細い道になります。
峠に向かってゆっくり登って行くと、服に付く種を持った植物がたくさんあって
採っては平次の服に投げてくっつけ遊びます。平次も面白がって探しては
ボクの服にくっつけるんだ。佐武もバギーで騒ぐから付けてやったら
大喜び。特に2cm位のラグビーボールの様な形をした実で、トゲトゲが
たくさん出ていて、良く付く実が人気で、一生懸命探したけど、パパが見つけた
以外には見つからなかったんだ。パパも名前は知らないけど、パパが子供の頃には
学校帰りに良く友達とく、投げて遊んだんだって。でも最近は滅多に見なくなり
ここで久しぶりに見つけて子供のように喜んでいました。
11時08分
長〜い真っ直ぐな道、番場の石碑から888m進むと、名神高速がトンネルになって
その上を157m進みます。もちろんこの辺りの交通量は少なかったので、佐武も
バギーから降りてじゅぶんの足で歩いたよ。でもいろいろなものに気をとられ
なかなか前に進みません。フェンスの向こうでは、高速道路を行く車がビュンビュン
走ります。次来るときは、この高速を走ってくるんだから、車の中からこの道が
見えるねってパパが言いました。
11時25分
トンネル出口から590m進むと、中山道の道標があるY字路になります。
中山 鳥居本 摺針峠 彦根 って彫ってあるよ。みんなでワイワイ
歩いていると真っ直ぐ行っちゃうから気を付けてね。必ず
右へ曲がってね
モミジの綺麗な道を行けば、前の方に民家が見えてきます。その先が峠。 
11時37分
摺針峠の集落は15〜16軒、長さ240mほどの可愛い街です。
バギーを曳いた親子連れなんて、きっと来ないのでボクたちが
歩いていたら、右手の家の庭で遊んでいた
お友達が歓声をあげました。
山の中の街だけど、車が有れば彦根にも近いし、こんな街に住みたいねって
パパは言ってました。でも、畑の周りがフェンスで囲まれていて
もしかしてクマが出るのかなと思ってパパがおばちゃんに聞いたら、
クマは居ないけど
猿が畑を荒らしちゃうんだって。ボクたちはまだ出逢った
ことは有りませんが、もし出てきたら怖いなって思いました。

11時45分
子供達のバイバイの声を後に峠を越えました。後ろに見えるのは神明宮です。
実はあの鳥居の辺から遠く
琵琶湖が見えたのですが、普通に峠を越えてきた
ボクたちは、あれ見えないなぁって通り過ぎてしまいました。天気も良かったので
登ればきっと見えたのにとても残念でした。みんなは必ず鳥居のところまで登ってね。
平成三年までは、ここに
望湖堂という茶屋があったんだよ。でも残念ながら
火事で燃えちゃったんだ。その跡に建てたのが、後ろに見える建物なんだ。
望湖堂は和宮さまも休んだところだよ。摺針峠は、彦根市のサイトによると
磨針峠となってるよ。昔々修行中の弘法大師さまが、ここを通りかかったとき
おばあさんが石で斧を研いでいるのに出逢ったんだ。何しているか聞くと
大切な針を折ってしまったので、こうして斧を針にするために研いでいると聞いて
弘法大師さまは、自分の修行の未熟さを感じたんだって。そしてまたここを
通ったときに、杉の苗木を植えて、歌を詠んだんだよ。

道はなほ学ぶることの難からむ斧を針とせし人もこそあれ

 
11時47分
神明宮を過ぎると、車道は大きくカーブして行きますが、人の通る道が
あったので、ボクたちはその小径を下りました。入口はちょっと分かりづらい
けど、この
パイプの手すりが目印です。道はちゃんと階段になっているけど
草が生えていてよく見えないので、最初はどうしようかと考えてしまいます。
でもパパは平気・平気と言ってバギーを押してドンドン行っちゃいました。
したから来た人は、右の写真の所から登ると峠への近道だよ。

11時54分
正面に国道8号線が出てきたら、その手前30mのところで左に入ろう。
小さな集落を80m行くと川に突き当たるから、ここで右の国道へ出て橋を
渡ります。右の写真がその場所です。この先はもう鳥居本町になるよ。
ここで面白いのは、左の写真で彦根市の甲田町から
下矢倉町に入って
右の写真で下矢倉町から鳥居本町に入るんだけど、その間はたった250m。
その下矢倉町ってとても可愛い町で広さは3万坪ほどで家は10軒くらいしか
ないんだよ。彦根城跡がだいたい20万坪だから本当に可愛いでしょう。

12時31分
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