展望台から下って少し行くと道は水平になります。幅もあって歩きやすいよ。
パパは、ぐいぐいバギーを押して先頭を歩いてます。ボクもパパについて行って
時々奈良井宿で買った横笛を吹いてます。学校で使っているリコーダーと
同じようなものなので、すぐ吹けるようになりました。平次は、途中で何かを
見つけては、座り込んじゃうので、ママは「平次置いてゆくぞ!」って
怒って先に歩いています。パパが「こっちに面白いものがあるぞ」って
言うとみんなを追い越して走ってパパのところへ飛んでゆくほど元気な平次です。

10時22分
ここは中の茶屋です。そして左の沢は葬沢といって、木曽義昌と武田勝頼が戦って
武田の武士が500人も死んでこの沢に埋葬したんだって。そんなこと聞いたら
とても怖くなってしまいました。何となく暗い沢で、今にも昔のお侍様が出てきそうです。
中の茶屋の中にあった看板には、他にもこんなことが書いてあったよ。
10時24分
 
  菊池寛「恩讐の彼方に」鳥居峠

 「恩讐の彼方に」の鳥居峠での場面は、静かな中に一瞬凄絶を極める
 そして ここから遠く青の洞門へと舞台は移ってゆく。
 この鳥居峠には作品として最も重要な動機が設定されているのであるが  
 思えば、その動機の背景をこれほど見事にふさわしく偲ばせるところも
 ないのである。 鳥居峠の貫禄というものであろう。
  鳥居峠、時に奈良井側からの峠の、あの山の背を這うようにしてゆく
 崖道は、険阻そのものであると同時に、中山道全街道を通じて
 最も深い趣をもつといっていい。
  兎も角、幾百年の歴史の道は、その風格とも併せて春秋ただ
 素晴らしいの一語につきる。

                                奈良井宿観光協会
    
そんな訳で、本当はゆっくりこの茶屋で休んでゆこうと思っていたのですが
あんな話や、そんな話を聞かされたボクは、早く明るいところへ行きたく
なってしまいました。足早に下を向いて坂を登っていたら、パパが上を見てと
言ったので、上を見たらとてもきれいな紅葉がありました。少し安心しました。
中の茶屋を過ぎると、道はジグザグになって、どんどん登ってゆきます。
ちょっと遅れ気味のママと平次が、真下から登ってくるのがよく見えます。
お〜い。ここだよ。って声をかけると平次がやっほ〜って答えます。
10時44分
中の茶屋から急な坂道を35分上ると、オートバイなら通れそうな道と
合流して、山小屋みたいな建物が見えてきます。もうこれで登りは
おしまい。ってパパが言ったので嬉しくなりました。
11時03分
峠には新しくて立派な山小屋が建っていました。入口の前には
山からたくさんのきれいな水が流れてきていて、コップも置いてあったので
飲んでみたら冷たくてとっても
美味しいお水でした。
ボクたちは、山小屋の中に入ってゆっくり休むことにしました。

11時04分
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